メッセージ

2016年アメリカ、監督ドゥニ・ヴィルヌーブ、出演エイミー・アダムス、ジェレミー・レナー。

おはなし:異星人とのコンタクトに言語学者が挑みます

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ユニバーサルでパーソナルな物語

ある日、地球の各地に地球外から飛来したと思われる物体が出現。言語学者のルイーズは、数学者のイアンとともに異星人との意思疎通を図るべく、彼らに相対する。

異星人とのファーストコンタクトを扱ったこの作品、彼らが使用しているUFOは、まるで「2001年宇宙の旅」のモノリスのよう。そして、出てくる宇宙人はなんと今時タコ型!なんとなくノスタルジックな異星人ですが、基本、すりガラスのような境界越しに現れるので、その形態にしらけることはありません。
監督は、「2001年」の影響を否定していませんが、この映画は「2001年」のような、ある種ファンタジックなthe SFと比べると、ルイーズの視点で終始語られているので、地に足がついていて、とっつきやすい感じ。確かに学術的には難解だし、理数系に弱い私にはちんぷんかんぷんなところもあるけど、そこは流してもそれほどストーリーに影響はありません。

「ヘプタポッド(ラテン語で7本足)」と名付けられた異星人の言語体系は、過去・現在・未来という、直線的な時間の概念がないことにルイーズは気が付きます。彼らと接していくうちに、それに影響されていくルイーズ。そして彼女の中には「愛娘との記憶」がフラッシュバックのように浮かんできます。
この記憶がキモで、映画の終盤、ヘプタポッドが地球に来た意味が明らかになり、彼らの言語を理解することで起きたルイーズの変化を知ると、そこまで散りばめられていた曖昧だった映像の意味が分かるようになり、また最初から映画を見直したい気持ちにさせられます。
どんでん返しのような衝撃的な結末というわけではないのだけど、ルイーズが彼らを理解したことで得たモノと、それを得たうえで彼女の下した選択は、映画が終わってから、じわじわと静かな感動として私の中に残りました。

地球を代表して異星人と相対するというユニバーサルな出来事は、ルイーズという女性のパーソナルな物語に帰結し、原作のタイトルが「あなたの人生のものがたり」であるということに納得させられます。
原作、難しそうですが、頑張って読んでみようかと思ってます。
この映画の監督の作品、わたしは今回が初めてだったんですが、他のも見たくなりますね。しかも!「ブレードランナー」の続編も監督するっていうじゃないですか!?これは楽しみ!絶対見る~!!




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by namugiruluv | 2017-06-10 23:55 | 映画 | Comments(0)